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2013.12.05 | 未分類

DOVE BLOG

脇田貴之 Waimea interview

脇田貴之プロがワイメアアタックでの、
ものすごい1枚の写真から話しは始まった…

今までやってきたことが実になった手応えを感じたライディングだった。

脇田貴之インタビュー
Takayuki Wakita
Waimea

photo:Vince Cavataio

text : Shuichi Omori

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5番目の写真をじっくり見てほしい。
自分の背丈の6倍はらくに超える、3階建てのビルのようなジャイアントスープが前と後ろから迫り来る。
絶体絶命!その両方の真ん中でスタンディングしているのが脇田だ。
そしてこの直後、前からくるスープがさらに巻き込んできて、しかもその上に後ろから来るスープが脇田を頭から抱き込むようにのしかかってきた。
波のサイズこそ違え、日本でもビッグ&パワフルな波でサーフィンしていればよくあることだが、サーフしているのがワイメアということを考えれば事態は限りなく深刻だ。
爆発するような衝撃に包まれながらワイプアウト。
波が脇田の身体を引きちぎるかのように海の底へと引き込んでいく。なすがまま!! 日頃から鍛錬しているヨガの境地でじっと耐える脇田。
ワイメアでのワイプアウトは想像を超える深さまで連れて行かれるのが日常だ。そして終わりが無いのかと絶望感さえ感じさせる水圧がのしかかってくる。時によっては失神寸前で死の淵を覗くことだってある。が、そこから海面へとどうにかリカバリーし、カレントの激流をサバイバルして再びラインナップへと戻っていく。それこそがビッグウェイブライディング! 日頃からの経験と積み重ねが生死を分けるサーフィンだ。

 この写真が撮影されたのは2012年のクリスマスの日の夕方。脇田はウェイド・トコロがシェイプした9’8”のイエローガンでワイメアへとパドルアウトした。朝のうちは15ftを少し上回るほどだったウェイブサイズが午後に入って少しカミングアップ。暗くなる前に少しでも練習するつもりだった。2007年に初めてザ・エディーの招待選手となり、’09年には本番のコンテストも経験。それからの3年間もずっと招待選手としてリストアップされている脇田にとって、この日のワイメアにはある狙いがあった。
それは最大セットを自分1人で乗ってメイクすることだった。幸いなことに沖にいたメンバーはたいしたことなく、狙い通りにラインナップの一番奥にポジション。セットのビッグワンに照準をあわせてウェイティングに入った。そしてこの写真の波がすぐに入ってきた。サイズは20ftプラス。
いちばん奥にいた脇田だけにテイクオフのチャンス! 普通だったらプルバックもあったほどのヘビーな波だったが脇田はゴーフォーイット! 9’8”は3本あるストックボードの中で10’0”や10’4”に比べ浮力が無い分レイトにはなるが押さえが効いてコントロールがしやすく、20ftのレイトテイクオフもスムースだった。それからあとのフリーフォールドロップ、続けて2つのボイル、さらにジャックアップと、ワイメアならではの危ないところを無事にスルー。さらには後ろから迫る巨大リップのダンパーインパクトにも巻き込まれず巧い具合に前に出ることができた。やった! メイクできた! そう感じた瞬間だった。
自分の前で待ち構えるエンドセクションも一気にブレイク。巨大なスープが前からも巻き込んできて、脇田は2つの波に抱き込まれるようにのしかかられていった。

ワイメアで経験を積むこと6年あまり。ヘビーワイプアウトでの身の処し方で最も大切なのは、海底深くまで連れて行かれないことだと痛感した脇田は、スポンサーのダブウェットスーツのスタッフとともに改良を重ねた、ごく薄く動作の自由がきくフローティングベストをウェットスーツの下に着用している。これを着用していると、ウェットスーツだけの時よりも深くまで連れて行かれずに、水面により近いところでとどまることができるからだ。深くまで連れて行かれるか、それとも浅いところですむか、そのちょっとした違いが生死を分けるのがワイメアのワイプアウトだけに、このベストは脇田にとって無くてはならない相棒なのだ。

このベストは、よくある外国メーカーのサーフィン用ライフベストとはまったくかけ離れた別物で、スムースなパドリング、テイクオフやライディングでの身体の動き、さらには筋肉の動きなども計算した上で、ダブウェットスーツの優れた技術力とノウハウにより、浮力材の量と位置、さらには素材や縫製&カッティングも厳選されて完成したもので、着ないよりははるかに浮力が生まれ、その差がいざという時には大きな差となって、ワイメアでの脇田のサーフィンを支えてくれている。

そして…12/5 THE EDDIEのセレモニーが開催された。

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photo: Naoya Kimoto
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Update from iPhone by NIShi…☻

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