×

2014.10.01 | 未分類

DOVE BLOG

Mr.Nobu Fuku From Face Book

BALI在住のプロカメラマン、ノブさんのフェイスブックに
DOVE創設者、戸倉会長の話が紹介されています。
NOBU FUKU FaceBook : https://www.facebook.com/nobu.fuku?ref=ts&fref=ts
522503_397537893613225_1477970679_nPhoto:NOBU FUKU FaceBookより拝借
ノブさん、Facebookを見れない方もいらっしゃると思いますので、ここに紹介させて頂きます。

モダンサーフィンが日本に伝わってきたのは1960年代の初めのことだった。
そして’70年代を迎える頃には、湘南や千葉に幾つかのサーフボード・メーカーが生まれ、やがて日本の各地にも確立されていった。
それでもまだ、サーフィン専門といえるウェットスーツ・メーカーは存在せず、サーファーは、海外から輸入されたものか、ダイビングスーツ・メーカーが、3ミリの生地で製作したもので我慢するしかなかった。素材自体も今日とは次元が違うほど劣っていたが、それでも裁断や縫製など、改良の余地はあった。バリエーションも、わずかにタッパ、ビーバーテール、ロングジョン、ショートジョンといった程度でしかなく、寒さを凌ぐには、重ね着をするしかない時代だった。

あの頃の多くのサーファーにとって夏以外の季節は、今から思えば混雑と無縁な至福の季節だったといえるかもしれないが、寒さと動きにくさに耐えなければならない受難の季節だったのである。
’74年から’75年にかけての冬のハワイ。’60年代にサーフィンと出逢い、その虜になっていたひとりの男がいた。 ホームグラウンドの湘南を中心にして、海部をはじめ日本の素晴らしい波を求めた旅をし、各地のサーファーとも交流を深めていた彼だったが、25歳という年齢を迎えて、サーファーとしての自分の生き方も、ひとつの節目を迎えていると感じていた。

「仲間と一緒に、サーフィンで暮らしをしていきたかった。けれど、それまで自分の力になってくれた先輩達と衝突するようなことはしたくない」
あの頃、サーフィンで暮らすといえば、サーフボードファクトリーかサーフショップを始めること。しかし、それもなんとかやっていけるようになったばかりだった。彼はそれまで親交を結んできたサーファー達と、どこかで対峙することになりかねないような仕事を始めたくはなかった。だが彼は、サーフィンで暮らしていきたいのだ。

そして彼、戸倉康守は、サーファーである自分達が欲しい機能とデザインを追求する、サーフィンのためだけのウェットスーツ・ファクトリーをやってみようと思い立ったのだ。帰国した彼は、ダブ・サーフィング・ウェットスーツを設立。

そのネーミングの由来は、24フィートのヨット、ダブ号で世界一周単独航海に船出した少年が、5年の歳月をかけて5万6戦海里の冒険航海を達成するまでの実話をもとにした映画『DOVE/ダブ』からだった。ダブ号のように、自分達の作るウェットスーツが、世界中の波の上で、サーファーにとって最高のパートナーとなれるよう、そんな思いの込められたネーミングだったのだ。

そうして1975年に産ぶ声を上げた、ダブ・サーフィン・ウェットスーツ。創立以来、サーフィンを、ただ単にスポーツだとかコンペテションというようにカテゴライズできるものではなく、生まれてある悦びの最上のひとつと考えてきたダブは、その全人格をサーフィンに注ぎ込んで歩んできたつもりである。

それから40年。人間は、自分達の手が加えられた環境や、人間を甘やかすような環境にばかり浸っていると、世界全体が人間のために用意されているのだという錯覚に陥る。人間は地球のほんの隅っこを借りて住んでいるにすぎないのに、まるで主であるかのように振る舞う。その結果のひとつが、今の日本の海岸線だ。

それを痛みと感じられるサーファーであっても、そんな錯覚とまでいかないものの、時に勘違いもあっただろう。ダブが40年の歳月をこえてやってこれたのも、すべて波という地球の恵みあってこそ。地球上の海のほんの隅っこに、寄せ来る波という悦びの世界があったからなのだ。波と出逢うということの大前提が、人間の意志を遥かに越えた自然の領域に属していることを、時として忘れてはいないだろうか。

40年の間に私達がサーフィンしてきた数え切れないほどの素晴らしい波のすべてにおいて、我々が波を当てたのではなく、私達は恵まれたのだということを。

そして、40年の月日を経た今日、ダブが最高のサーフィング・ウェットスーツ・メーカーとしてあるのもまた、 そんな私達のポリシーを理解し、評価してくれるサーファー達がいたからだということも、私達は忘れない。ダブの仕事には、素晴らしいサーファーというパートナーの存在がなくてはならないからだ。そんな素晴らしいサーファーと共に未来へと、私達も歩んでいきたい。
1488767_837627562937587_5571193586759274865_n10501739_837627576270919_7506800187658009538_n
文・写真:Nobu Fuku FaceBook

NOBUさんの関連サイト⬇
NOBU FUKU HomePage:http://www.nobufuku.com/
nobufukuphotography:https://www.facebook.com/nobufukuphotography

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

商品に関するお問合わせはこちらから