2025.06.10 | フォトグラファー ブログ
訳あってメンタルが不安定の時期に、環境を変えたいと茨城に向かった。
その時に見た波は、嫌なことを一瞬忘れられる波がブレイクしていた。
久しぶりに泳ぐ冬の海。
セミドライスーツにブーツ、グローブ、ヘッドキャップのフル装備。
流れもきつく、アウトも遠く、緊張感があった。
ここの波を長年チャージし、コミュニティをまとめて来た沼尻さんの後を追ってスイムアウトした。
フル装備で泳ぐと全てがスムーズに行かない。
セットをくらった時に地面に叩きつけられ、握っていたカメラハウジングは死守したものの、スイムフィンリーシュが切れてスイムフィンが片足無くなってしまった。
直ぐに車に戻りスペアを着けてスイムアウトしたが、気持ちも焦っていて体力が限界に達し、久しぶりに酸欠状態になった。
しかしながら、ひたすら自分のセットを待ちチャージする沼尻さんの姿を見て、忘れかけていた精神を思い起こすことが出来た。
このサイズになると一瞬のタイミングが、プルインするタイミングを失う。
この写真はまさにその一瞬のタイミングがズレたことを証明することになった。
サーファーはこれを繰り返し繰り返し、自分のラインを狙い続ける。
そのベストタイミングを撮影するために、行動力、経済力、体力、泳力、精神力を鍛え続けたいと思う。