WSLコンテスト最終戦が終わったハワイ・ノースショア
パイプマスターズで準優勝したカノアの偉業は、日本人として新たな可能性を証明した瞬間でした!!
Kanoa Igarashi @Pipe Masters / Photo: Naoya Kimoto (Namidensetsu 12/19 Hawaii Day)
そして、日本人ライダー達の冬のノースはまだまだこれから様々なドラマが繰り広げられます。
そんな中、数十年に渡り冬のノースへ通うレジェンドサーファーをクローズアップ。
先日、戸倉会長からの情報で今季ハワイ用に変わった形の板を持ち込むらしいと聞き、
早速、コンタクトを取り情報収集。
その方の名は、堀口鉉気さん
そう、あのワイメアなどを滑るビッグウェーバー・ハワイ在住の堀口真平プロの父親で、
氏自身もビッグサンセットやワイメアを滑るレジェンドサーファー。
和歌山のジャイアントウェーブ・ハルカを開拓された、サーフボードをシェープする傍ら
海女士でもある生粋のウォーターマンなのです。
その鉉気さんから送られてきたサーフボードの写真を紹介します。
まず、9’6″ Gun 幅 20 7/8 厚さ 3 1/2 Sクロス6oz使用
鉉気氏コメント:この板はサンセット用で10Feetノーススウェルのピークをとらえてバルズリーフまで乗り切るボード。
テールエンドを見ると左右形が違うのが解る。
話によると、右側の長さが9’6”左側が少し短く9’4”の長さにしていて、
ノースウェストのウネリの時の壁をターンし易くして降りていく為らしく
その波を経験しているからこそ考えたコンセプトではないだろうか・・・
なんとも奥の深い話です。
ボトム側のフィンセッティングも余り見た事ないプラグの量
左側はボトムターンの伸びなどを考慮したセッティング。
右側の5個のプラグは、状況により前や後ろに移動させて使うらしい。
そのプラグに付けるフィンは⬇︎
ベージュの方が9’6”用に使用するフィン
オールハンドメイドの MAKE FIN 製で、製作者は四国在住のDOVEライダー・カッキンこと柿原隆氏
綺麗なフォイルを醸し出す、どんな形をも作ってしまう名職人です!!
確か昨シーズンもDOVEブログで紹介した、サンセットをライドする鉉気さんの写真を奥様が撮り
送られてきた記憶が・・・その時の板は、ツインフィンだった。
今季も是非ライディングショットをお願いします!!
そして、次に紹介するのは
シモンズ系 6’10” 幅 20 1/2 厚さ 2 3/4 Sクロス6oz使用
こちらは、インドネシアで使用するとの事
鉉気さんと電話でお話しした時は、この形の長いやつを作って
今度ハワイで試したいとも言っておられました。
次に 7’6″ 幅 ? 厚さ3 Sクロス6oz使用
こちらもテールエンドの形が違う板で、上記の幅が?になっているのは
左右のワイド幅が違う為で、ライトが細くレフトが1cm広いらしいです。
鉉気さん曰く、ボトムターンをしっかり出来る様にデザインしたボードで、
和歌山ではレフトが多く、海外でレギュラーを楽しみたいという思いで作ったそうです。
自身で試行錯誤しシェープした板を持って、今尚もビッグウェーブに挑み続ける鉉気さん。
電話越しに嬉しそうに板のこと、波のことを話されてた氏にリスペクトの念を感じました。
また、ライディング画像を楽しみにしています!!
鉉気さんありがとうございました。