本日、パラカヌーアスリートの辰巳博実さんが来社!!
パラカヌーとは、体に障害を持った方がカヌーに乗りある一定の距離のタイムを競う競技のことで、現在オリンピックと並行して行われる障害者のスポーツ・パラリンピックの種目となっています。
(参考資料:パラスポーツサポートセンター)
そこで、辰巳さんの経歴を詳しく紹介します。
辰己博実 (たつみひろみ)昭和52年7月12日生まれ
徳島県出身 北海道在住
夏はサーフィンとカヤックとクライミング、冬はスノーボードにスキーやテレマークスキーと、ニセコをベースに楽しみながら、ガイドをして生活していた。
(PATAGONIA/クリーネストライン・自分の可能性を信じて)より抜擢。
2008年3月にスノーボードでキッカーを飛んでランディングミス、背中から落ちて背骨を脱臼骨折、脊髄を損傷して両足が動かなくなり車椅子生活になる。
当時は、結婚したばかりで子供もいる父親が一生歩くことができない。いままで自分のライフスタイルであり、仕事としてやってきた大好きなことがもうできなくなってしまった。最初は絶望だけだった。
がしかし、その絶望から救ってくれたのが、脚が使えなくても手で運転ができる車と、チェアスキーでパウダースノーを楽しそうに滑る写真を見つけたことだった。
チェアスキーでパウダーを滑っている人がいるなら俺にもできないはずはない!
目標が見つかったあとは、少しでも体の使える部分を増やそうとリハビリに励んだ。
4か月間の入院生活を終え、自分で車を運転してニセコに戻った私を家族と多くの友人たちが温かく迎えてくれた。さっそく「カヤックで川を下りたいと」言う私をガイド仲間たちがサポートしてくれ、大好きなフィールドに戻ることもできた。何度も練習を積んだ結果、ひっくり返っても起き上がれるようになり、下れる川も多くなって楽しみがどんどん広がった。
ニセコでスノーボードを作っている〈GENTEMSTICK〉の玉井太朗氏に出会い、チェアとスノーボードの取り付け部のアイディアをいただき、さらにスノーボードも提供してもらうことになった。玉井氏から得たアイディアを形にするため、実家の鉄工所に自分で書いた図面を持ち込み、父と相談しながらチタン合金製の取り付け金具を完成させた。また四国・徳島県の実家にいるあいだは、吉野川の大歩危や小歩危でダウンリバーを、海でサーフカヤックを楽しんだ。ある日海に入っていると、「ハンディキャップあるのにすごいな」と声をかけてくれた人がいた。〈氣サーフボード〉の櫛本喜彦氏だった。色々な話をするうちに、サーフィンも諦めていないことを話すと、私のために板を削ってくれることになり「この板に乗ってから、どんな板がいいか考えよう」とテストボードまで提供してもらった。
以下省略
フルストーリーはこちらを是非ご覧ください → https://www.patagonia.jp/blog/2012/11/believe-my-possibility/
そしてDOVEオフィス内で、戸倉会長と辰巳氏の色んなお話を横で聞かせていただきました。
氏が努力し復帰された背景や様々な方との出会い、そしてどんなカヤックに乗って競技をしているのかを戸倉会長に詳しく説明され、まさにアスリート魂を感じました。
その時のポジティブな考えを話す氏の輝いた目が特に印象的でした。
また、健常な自分がもしそうなったら果たしてそのシチュエーションに克服できるのか深く考えさせれられました。
そしていよいよウェットスーツ新調の採寸。
辰巳氏は、全く足が動かないのでニーボードに乗っています。
ライドするボードは、DOVEレジェンド・ライダーの櫛本さんK.Iシェープ!!
ライディング映像 ↓
波に乗った私服の雄叫びと笑顔が最高です!!映像提供:辰巳氏
映像を観て足が動かずバタ足できないのに揉まれた際に大丈夫なのか?と尋ねると、そう特注のあのプロテクタースーツやイージーパドルスーツの応用で、胸元にスポンジが入っている為、浮力が増すから大丈夫!!と・・・とは言ってもかなりハードなのは察します!恐るべし!!もちろん採寸の際に見た腕や上半身は半端ないガタイでした!!
こちらはスノーサーフ編
オレゴン州マウントバチェラーで行われた「ダークセンダービー」2017。
開催前夜の映画祭にて上映された辰巳博実主演、向圭一郎氏製作のショートムービーが人気投票第1位に輝きました!
採寸も無事終了し、見送りの際に記念撮影
その後もまだまだ話は尽きませんでした!!笑
車椅子で海へ行くのは一苦労!!そこで知人が考案した組み立て式牽引棒はまさに優れモノ。
更に車に積んである小道具などを皆んなに説明
スノーボードに使う特別に注文したネジを説明
徳島にある実家で父と試行錯誤でできたチタン合金製の取り付け金具
自身一人で車を運転し日本中を旅する辰巳氏アクセルは真ん中に映るレバー・横に見えるトランペットマークがクラクションホーン。
最後にオリジナル・クラシックロゴを辰巳氏が戸倉会長に後ろの窓に是非貼っていただけますか?っとリクエスト。エアーが絡んでいないかチェックし仕上げをするFactory manager の内多氏。記念となるステッカチューンでした!!
辰巳さん、道中気をつけて帰ってください!!
訪問来社ありがとうございました。
ニューウェットも楽しみにしていてくださいね〜!!
辰巳氏のウェブサイト:http://hiromitatsumi.com/