ウェットスーツを作ってるところを見た事がありますか?
サーフボードを作っているところは、サーフィン雑誌などで目にする事もあるかと思います。
薄暗いシェイプルームの中央に置かれた真っ白なサーフボード。
それを見つめるシェイパーの真剣な眼差し…。
かっこいいですよねぇ。映えますよねぇ。
もう一度お尋ねします。
ウェットスーツを作ってるところを見た事がありますか?
なぜ無いのか…?なぜ目にする機会が少ないのか?その理由は…。
映えないんです!
地味なんです!
ギリギリ映えるかもしれない所でさえ…
こんな感じ。これだって映えていないのは分かっています!
地味なんですけど、映えはしないんですけど、ウェットスーツ職人も真剣に頑張ってるんです!
この機会に、ウェットスーツ職人の手の技を覗いていただくと共に、どのようにしてウェットスーツが作られているかをご紹介させて下さい!
ウェットスーツを作る工程は、大まかに言うと…。
1型紙作成 2生地取り 3裁断 4ノリ塗り 5組み立て(貼り) 6縫製 7仕上げ
の、7段階。この7段階の中にも更に細かい段階はあるのですが、今回は3番目の「裁断」に注目します。
まず始めに、ウェットスーツの裁断では「ロータリーカッター」という道具を使います。
キレイな曲線を切るには、このロータリーカッターでないと切れません。
しかしこのカッター。扱いがとても難しい!
ご存知の通りウェットスーツの生地は1mmから5mmまで、厚みのある生地を使います。
厚みがあるので、カッターの角度が斜めになってしまうと、当然生地の断面も斜めになってしまいます。
斜めになってしまうとどんな問題があるかと言うと…
分かりますか?左が斜めになってしまった物、右が正しく真っ直ぐに切れている物です。
キレイに切れているものに対し、斜めになってしまった物は貼り合わせた時に盛り上がってしまっています。
盛り上がってしまっている部分は見た目が悪いのはもちろん、擦り切れの原因にもなります。
「ちょっとした差」程度に見えるかもしれませんが、実はこの差が着心地や耐久性に大きく影響してしまうのです。
ですのでカッターは必ず「垂直」でなくてはならないのです。
DOVEのウェットスーツは、その作り込みに様々なこだわりがあります。
例えばMAD TAILORモデルでは、胸部に膨らみを持たせて呼吸を楽に…や、着心地は良いままに無駄のないカットのCLASSICモデル…など。
どれも細かな計算や工夫が詰め込まれて型紙が作られていますが、それは計算通りに出来た場合の話しです。
その「細かな計算や工夫」を実現するためには「正確で緻密な裁断」が必要不可欠なのです。
少しの歪みも、少しの斜めも、少しの妥協も許されない精密な「裁断」も、DOVEウェットスーツの高品質を支える大事な作業の一つです!
そんな裁断の作業風景と解説を動画でもご覧いだけますので、よろしければ覗いてみてください。
ここでご紹介した技術も、実は大事な作業のほんの一部。
キレイな仕上がりのために、敢えて斜め切りをする箇所もあるのですが、それがどこかは企業秘密という事で。
いかがでしょうか。少しではありますが、DOVEウェットスーツのこだわりを知っていただけましたでしょうか?
あなたの最高の一着のためにウェットスーツ職人も日々努力しております。
「裁断」の他の工程についてもご説明させて頂きたいのですが、それはまたの機会に…。
こだわり抜いて作られた高品質のウェットスーツを、ぜひあなたのサーフィンのパートナーにお迎えください!
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