厳冬期の日本。今期は温暖になったり極寒になったりと目紛しく気候が変わるここ数週間ですが、北海道以北を通過した低気圧の発達したうねりがハワイ諸島に押し寄せ、ノースショアに滞在中のDOVEライダーらが切磋琢磨し世界最高峰の波に果敢に挑んでいます。
波伝説でお馴染みのサーフィンフォトグラフファー木本氏より数千枚という沢山のショットが送られて来て、整理をする際に目の当たりにした背筋が凍るほどのワイプアウトやメイク出来なかったものも沢山あります。
今まで、素晴らしいメイクしたシークエンスを紹介して来ましたが、その裏腹には下手したら大けがや過去には命を落としたサーファーもいる程の危険を伴う大波にひたすらチャージし続ける中、息が詰まるようなワイプアウトを今回は紹介したいと思います。
長年、長期に渡り滞在しこのDOVEブログでも度々紹介している脇田親子のスーパーショット。
父・貴之プロは、昨年ロードショー公開された “WAKITA PEAK”で、ご覧になられた皆さんも衝撃を受けるほどのパイプラインに賭ける姿を目の当たりにしたはず・・・また、今期は息子、泰地プロのチャージは目を見張るほどの凄さを披露し、話題にもなっています。
そんな脇田親子のその裏腹なワイプアウトのシーンをぜひご覧ください。
まずは、貴之プロのテイクオフを決めるが、クローズアウトセクションのリップが襲いかかるシーン。
Photo: Naoya Kimoto
遠く離れた地から運んで来た大ウネリがリーフにいきなりヒットする為、ブレイクする速度も半端なく早く、一瞬のタイミングで板がコネクトせず跳び下りる場面も・・・Photo: Naoya Kimoto
ほぼフリーフォール状態の底ボレのサイズある波にテイクオフする貴之プロ。途中タッチダウンまでは成功するが、バランスを崩し一瞬のタイミングでリップが覆い被さるシーン。
Photo: Naoya Kimoto
数トンもの波に押しつぶされる衝撃は想像を絶する・・・それでもチャージし続ける彼のハートはまさにリスペクトの域。
このショットは板が真っ二つに折れ、板を変え再びパドルアウトするシーン。Photo: Naoya Kimoto
何度もボトムに頭がヒットして一命を逃れた彼のトレードマークのヘルメット想像してみて下さい!!もし生身の頭だったらと・・・このひび割れが物語っています!!
そして貴之プロが着用しているジャケットは、彼の提案から始まったプロテクタースーツ。
その他ショートジョン・ロングスリーブスプリングスーツやベストなど体を守るアイテムはDOVEが初めて開発しました。
彼らのみに拘らず、そこそこサイズある波やリーフブイレイクには欠かせないスーツです。また、パッドのお陰で浮力が増し通常のウェットより海面に浮き上がるスピードを補ってくれます。
サーフトリップや台風シーズンのシチュエーションに心強い味方のスーツです。
怪我をしてしまっては元も子もないので、この機会に手にしてみて下さい→ https://dovewet.com/products_cat/protector/
そして、タッチダウンが決まればこの様な極上バレルをメイクする貴之プロ。Photo: Naoya Kimoto
Photo: Naoya Kimoto
続いて、今期ワールドクラスのチャージャーとして話題となっている泰地プロ。
沢山のメディアにて彼のスーパービッグバレルをメイクしたシーンをご覧になられた方も多いはず。
その裏腹には、こんなシーンで大波を喰らうことも・・・
Photo: naoya Kimoto
フリーフォールの泰地プロ。Photo: Naoya Kimoto
そんな中のバッチリメイクしたシーン。
Photo: Naoya Kimoto この時のシークエンスは40枚以上有り、以前紹介したショットの一部です。
そして場所は変わってジャイアントウェーブで有名なワイメアのシーン。
毎年ウェイティングが行われ、オンされない年もある世界最高峰の名誉・エディーアイカウメモリアルコンテストにノミネートされ出場する貴之プロ。ここワイメアが立つと豪華メンバーの中に必ずラインナップする。
その時のワイプアウトシーン
Photo: Naoya Kimoto 板から落ちフェイスをゴロゴロと転がるシーンは、まさに面はコンクリートの様に硬く長時間海面を転がさられるほどの力強い波と大きさが伺えます。
メイクした時のショットPhoto: Naoya Kimoto 襲い掛かるカールと跳ね上がる巨大スープ。想像しただけで背筋が凍るほどの大波です!!
こういった場面に直面し、本来なら意気消沈するほどの波に挑み続けるライダー・脇田親子。
リスペクトと云う言葉しかない命を賭けたライフスタイルは、日本の誇る偉大なサーファー像ではないだろうか。
これからも DOVE は、彼らが求めるウェットスーツを進化させていきます。