Nazaré towing days
- 2020/3/14 5:00起床。
朝一暗いうちから支度を進め、宿にジェットドライバーのdavidがくるのを挫折を組み待つ。(davidはnazareのプロbigwaverだ)
5:30davidと一緒に、マリーナにはいり、ウェットスーツに着替え、ジェットに乗り込む。
トウィンボードとパドルGUN12フィートをジェットの脇に挟み。港から薄暗い内から出発。
ゆっくり明るくなるくらいに灯台の左脇から侵入していく。
この時点で、朝一波チェックしてないんでどのくらいサイズがあるかわかんないのでエキサイトしている。
ガンは、近くの浮具にひっかけて、ジェットでピークまでいく。
昨日の夕方までは20f〜30fオーバーあり、風で断念したんだが、朝はだいぶサイズ下がっていた。
davidとシュミレーションしたが、いざやるとなると流石にテンパリ、状況把握出来ないままスタートした。
ピークの沖で入水して、ロープをもち、水の中で立つ準備をする。
これが難しい。
板と繋がっているストラップのサイズが、自分の足と全然サイズがあっていない。
それから20kくらいあろうかというボードを上手くコントロール出来ない。
立ち上がれない。
何度も失敗する度に、疲れと、水温で身体に上手く力がはいらない。
流石に、初towingがnazareはメンタル的にも聞いてたのか?中々立ち上がれないので、davidに”ムリかも知れん”と伝えると、場所をだいぶピークから離れた場所でやる事にした。
場所を変えると、気持ち的に余裕が出たのか、なんとか立つ事ができた。
davidはjetskiをそのまま走り続けた。
僕をtowingに慣れさせる為にしているもんだとおもっていた。
現に荒波の中、towingで引っ張るだけでも、たくさんのウネリを下半身全部で耐えて押さえつけるので、かなり筋力がいる。
それからロープを耐える力。全身ガチガチで少しでも緩んだらぶっ飛ばされる。
そうこうしていると、ピークに入ってきた。
もう全身ガチガチだけど、もしかしてdavidやる気なんかなと思った。
クルッとdavidはこちらをみて次の波行くぞとサインだした。
“やるしかない”
そのまま斜面を駆け下りていく、波のパワーがグッと感じられウネリに乗ったのを確認した。
jetskiが向かって左側に逃げていく、グッとアクセルをふかしたのがわかり、加速に備えつつ、ジェットスクリューの水跡にひっかからないように注意した。
次の瞬間、テイクオクできるくらいの斜面に達した瞬間、レールが食い込みそうなので手を離した。
それからスピードに乗って駆け下りていく。
今までとは違うバイクに立っている感覚でかぜをもろに喰らう。低姿勢を意識した。
そんなにサイズがないと思ったので、レフト側にレールを切り替えした。
そこからは、全く舵が効かなくただ走り切ることしか出来なく、ワイプアウトしないように、力を入れながらも、感覚的に緩むように心がけ波の斜面を滑っていく。
次第に壁が広く長く張り出し、どこをどう滑っていいかわからず、壁全部がクローズしそうになり、リップが崩れ始めた。
“やばい”と思い、プルアウトしようとバックハンドのままショルダーを駆け登り、とにかく波の沖側にダイブする様にプルアウトした。
その瞬間ボードと僕が離れてしまった。
僕は、プルアウト出来たがボードが波で持っていかれた。
リーシュコードがないので、見失ってしまった。
その後、真っ黒な波を何発か食らったが、水中でもまれながら、借り物のボードを見失なった事でいっぱいだった。
すぐdavidがレスキューしてくれて、2人でインサイドにてボードを探しまくった。
急激に波が盛り上がり、ショルダーが周り一面jetskiを囲った。
“やばい”と思ったが、davidはスピードつけて波の横を加速した。
スープ一面になり、エスケープ出来るポジションに加速して波を突っ切る。
失敗したら転倒して大事になるとおもい。
必死にdavidにしがみつく。
波がわれる寸前のダブルオーバーのショルダーから空中にダイブ…完全にjetskiのシートから身体が浮いたが、なんとかjetskiはギリギリ転倒せずに波の向こう側にプルアウト出来た。
本気でやばいという事で、沖に戻りボードを見つける為に、このセッションはここで終了となった。
急いで、マリーナにもどり、jetskiを停泊させ、ビーチに探しにいくと、davidの友達が拾い上げてくれていた。
身体中の力が抜けほっとして、ようやく僕らは笑顔を取り戻した。
davidもよくやったと褒めてくれ、ハグして別れを告げた。
朝の9時には上がって、空港に11amにはつかないといけなかったので、ボードもjetskiもなんとか無事で本当によかった。
たった1ライディングで500ドルくらいつかったけど、とても貴重な体験ができた。
僕のyoutubeでもだしてるけど、本当にdavidさんやカメラマン、ローカル、宿の仲間達には感謝している。
僕の初のnazareトリップはなんとかやりきったが、実はこの後、飛行機乗る直前でレンタカーが壊れ、飛行機に乗り遅れてしまった…
to be Continue…
僕の旅はまだまだ続くし、この体験を通して、色々な場所で大波に挑みたいと心から思った。
そしてこういう体験の記録を皆んなに共有して挑戦する大事さを示していきたいと思う。
山本 博也