2019.04.07 | GALLERY

DOVE STAFF BLOG

DOVEソウルライダー・小森隆志 カウアイ島Trip記 第二話 / 新たな旅の始まり。

 

ビッグウェーブに魅せられたサーファー。

昨日、小森隆志 DOVEソウルライダーの今冬カウアイ島へトリップしたレポート記 “選ばれし馬鹿者と呼ばれて ” 第一話を紹介しました。

今日は第二話・最終章

彼(小森隆志)とインターナショナルライダーのサム・ユーンさんとの無人の中でのビッグウェーブサーフとキャンプ・サバイバル生活記は必見です!!ぜひご覧になってください。

 新たな旅の始まり

2週間レンタルしていたピックアップトラックを返却しサムさんファミリーのバンで生活を共にする事に。

初めの帰国予定日とサムさんの奥さんが(フラダンスの修行の為)1週間程ビッグアイランドに行くという日が重なり、一つ空いた席にそのまま自分が乗り込む事になれた。憧れのバンライフで1週間過ごせる事にワクワクしながら波を求めて新たなキャンプ地に向かった。

目的地に着くまでに自生しているパパイヤ、バナナ、ココナッツ、モリンガ、などをサムさんが採ってくれる。波乗りのレベルの高さもかなり凄いと思うが、生きていく為の知識と行動力は共に生活してみて改めて勉強になる事ばかりだった。

キャンプ地にたどり着いた自分達はまず生活に欠かせない火の準備から行う。枯れた木をノコギリで切り運び出す。

3日間このキャンプ地で過ごしたが全て焚き火のみで料理。

 ”ヨーガとの出会い”

波乗りを終え、焚き火を見ながら身体をほぐしていると、ウクレレを弾いていたサムさんがふと「こもちゃん、ヨーガの教えから行くとそのやり方は甘い」とこれまで自分なりに身体のメンテナンスをしていたつもりだが、ギックリ腰になってしまった後という事もあり自分の甘さを指摘された事を素直に受け入れる事ができた。

サムさんは20数年前に日本のサーフィン界のレジェンドの坂本昇 氏から教わったヨーガを忠実に継続しているという。いろんな健康法をかじっている自分とは違い、一つの教えを深く正確に行い続ける彼をみて、達人と呼ばれる人になるには継続が欠かせないのだな、そして情報が錯乱する現代こそ一つの教えを忠実にやり続ける事が自分にとって大事な事なのだと納得する事ができた。

その次の日暗いうちからのヨーガのレッスンを受ける事に。

教えてもらうにあたり彼を見習い忘れずに継続していきたいと思ったので3つの大事な動きを徹底して教わった。恥ずかしい話だが、ひと昔に坂本さんから自分も少し教わった事があったのだがここまで細かく正確に覚えていなくうまく実践できていなかった。太陽も出ないうちから呼吸を整え、正確にゆっくりと身体を緩めていく。サムさんが作ってくれるスペシャルティーとの組み合わせで身体がどんどん温まる。ヨーガの教えを実践していく事で普段の生活での身体の使い方も見直して行く必要があると感じた。

簡単な事を継続する事が一番難しいと聞いた事があるが、20数年前に教わった教えを今も継続している彼を見て師匠の坂本さんもきっと喜ぶだろうと思う。

朝のヨーガがとても心地良かった。

寝ているうちに固まった身体をゆっくりゆるめて波乗りへ。

自分で削った板で波に乗り何本ものバレルをメイクするsam yoon

ワールドクラスの波、誰もいない海で自分自身でテストして改良し進化し続けるサーフボードはまさにオリジナル。サーファーにとって究極の生き方なのでは?と何度も思う。

彼によるファーストシェイプの9‘5シングルフィンのガンでバレルを何本もメイクする事が出来た。感謝   Photo:Reno yoon 8

二人きりでこの波を満喫できた事は一生の思い出になるに違いない。

海から上がると帰りを待つ子供達が父親の元に走って駆けつけるのが微笑ましかった。

海上がりに飲むココナッツは格別。ツルツルの表面をいとも簡単に割っていく、ココナッツマスターでもある。

スーパーなど近くにないこの場所で数多くの波に乗り、自然の恵みを頂き、焚き火をして星空を見ながら寝る。自然のリズムで生活しているとどんどん元気になるがサムさんは朝からスペシャルティーを終日飲んでいた。その中身が生姜、ウコン、乾燥ゴボウ、高麗ニンジンを煮込んで、蜂蜜を加えたもの。これまであったどんな人よりタフでまるでスーパーマンのような元気の源はこのスペシャルティーに違いないと日本に帰ったあと自分はすぐに真似をしようと決意。

3日間ここで過ごしていると、彼の友人から猪が獲れたとの連絡がありキャンプ道具を撤収して友人宅へ向かう。この仕掛け(ロープのみ)4日前に山に仕掛けに行ってサムさんと友人が仕掛けておいたものでサバイバル能力の高さには驚かされてばかり。

獲って捌いて調理まで。バンライフなので生肉を瓶に塩漬けで保存していた。

採れたてのフルーツ、野菜、肉まであり本当に贅沢な時が過ごせてると感じながら、今季一番のビッグウェーブがくる日となった。波情報のブイをチェックしながら真剣な顔で深呼吸をするサムさんの様子を見て凄い日になりそうだという気持ちとこれが怖いのか乗りたいのかと自問しながらポイントに向かった。

目指していたポイントに着くと想像以上にアウトサイドの波が大きく普段割れない場所でも波がブレイクしていた。コンディションは良いとは言い切れないが波のサイズは相当大きく二人とも慎重に準備を進めていった。

沖のアウトサイドリーフではジェットスキーでトーインをしているくらい波が大きかったので二人ともプロテクトスーツを着用。

子供達が待っているという事でお互いに無理だけはしないようにと沖に向かった。Photo Moana yoon

沖に辿り着くまでに40分以上パドリング。流れも強く波がブレイクする場所が読みずらく地元の有名なサーファーでもなかなか波を掴む事ができない中、どんどん日が暮れていく。

太陽が山に隠れると恐怖心の方が強くなり、もう上がろうと思ったら巨大なセットがきて思い切り巻かれていく。ノーリーシュでプロテクトスーツを着用していたので深くまでは沈まなくてすんだが、まるでサイコロのようにコロコロと水面を転がって行ってたように感じた。強い流れの中、泳いでサーフボードに辿りつくと波に乗り終えたサムさんが心配そうに近ずいて来てくれた。 なんとか無事に岸まで辿りついた自分はサムさんはどうでしたか?と訊ねると「絶対乗れると信じてひたすら待ち続けて最後にやっと一本だけ沖からインサイドまで乗れたよ」と。

恐怖心に負けてしまった自分に対し最後まで諦めず待ち続け最高な波に乗れたサムさんを見て最終的には気持ちが大事なんだという事を学んだ。

待ちに待ったビッグデイ。波にお前はまだまだだと分からさせられる経験をする事によって自然に対して謙虚になれたような気がした1日だった。

日本に帰国する前日の事。この日も810feetの綺麗な波にノーリーシュでサーフィンしていたのだが、早い波を抜けきれなかった自分は板を流してしまう。いつもは巨大なスープでボディサーフィン出来ずに巻かれながらサーフボードまで泳いでいくのだが、たまたまうまく波に乗れ早めにインサイドまで行く事ができたのだが、肝心のサーフボードが見当たらない。流れに乗ってたどり着きそうな場所を探すが見当たらず、一度岸まで上がり波を見ていた観光客に聞き回るが誰も見てないという。40分ぐらい探したが誰に聞いても分からず嫌な予感だけが強くなってきた。もしかすると流れに乗って沖に流れてしまったかもしれない、、、過去にそういう事があるというのは知っていたが、まさかとは思いながらも心の中で大丈夫だと言い聞かせるがどんどんと太陽も沈んでいく。

するとミスターハナレイと言われているレジェンドが波乗りを終え帰ろうとしていたのだが様子がおかしい自分を見てどうしたんだ?と声をかけてくれた。事情を話すと彼はまた沖に向かい出す。すると今度は波に乗り終えたサムさんが見えたので板が見つからない事を泳いで伝えにいくとミスターハナレイが近ずいてきて「サム、ジャパニーズのサーフボードが無くなったみたいだぞ!」と真剣な眼差しで言うと、ノーリーシュのビッグウェーバー二人は何のためらいもなく「探してくる!」と言い沖に向かい出した!その時点で申し訳ない気持ちでいっぱいだったが、サーフボードをなくした自分は少し高台にある橋の上から二人を見守る事しかできなかった。

波が大きいのもあり少し高台から見たくらいでは全くサーフボードは見えず、二人がどんどん遠くに漕ぎ出し米粒くらいにしか見えなくなってしまった。すると二つしかなかった点が三つに見えた!父親を見守るモアナちゃん、リノくんの二人の子供達と「もしかしてサーフボードじゃない!?」と話すが、遠すぎて目視では、確信が持てなかった。 ビッグウェーバーの二人が方向転換し沖ではなく岸の方に向かってくると確実に点が三つに確認できそれがサーフボードだと分かった。

大波の海で他人のためにどこに流されたかも分からないサーフボードをはるか沖までパドリングして見つけて帰ってくる姿を見て目頭が熱くなってしまった。

自分の未熟さを感じつつもこのカッコいいビッグウェーバーの二人が探しに行ってくれた事に喜びを感じこんな男になっていきたいと強く思った。

サーファーとしてのかっこよさとは海の中だけではなく生き方にも現れるのだなと二人のレジェンドが身をもって教えてくれた事が今回の旅の一番の学びとなった気がする。

感謝

あとがき

Sam yoon family オーストラリアから約3ヶ月間の家族でのハワイ滞在。シェイパーとしてサーファーとして二人の子供の父親としての姿を見れて本当に勉強になり刺激になりました。約一週間(フラの修行の為)母親がいない間、一つのバンで旅を共にしたモアナちゃん、リノくん、ハワイでのキャンプ生活も慣れたもので日々のお手伝いも進んでやってくれて、たくましかったです。貴重な時間を一緒に過ごせた事本当に感謝しています。

今回の3週間に渡るサーフキャンプ。あらゆる人に支えられてるなと実感した旅になりました。ウエットスーツ、ビッグウェーブ用のプロテクトスーツを作って頂いているDove surfing wetsuits 。旅に欠かせないバッグ、レインジャケットなどアウトドアメーカーPatagonia 。テント、タープ、鍋からガソリンストーブまであらゆるキャンプ用品のMSR(株モチズキ)、ショートボードを削ってくれている宮崎のfreedom surfboardの川畑さん。入社して3ヶ月も経っていないのにハワイ行きを理解してくれたうえに1週間の延長まで許してくれ働かせてもらってる()洋香園。本当にありがとうございます。

そして毎年ハワイ行きを悩んでいる自分の背中を押してくれる妻と自分の帰りをいつも待ってくれている二人の子供達,家族にも本当に感謝。

継続は力なりという言葉の意味を深く感じた旅になりました。

小森隆志

 

 

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