前回、2018-19 冬のノースショアを振り返っての話を紹介しましたが、今回は息子・泰地くんについて今シーズンの出来事やその想いなど、更には幼少の頃のことを語っていただきましたので、是非ご覧ください。
脇田貴之プロ・インタビュー ・第2話 / 息子・泰地の成長(今と昔)
DOVE : タイチ君についてお話しを色々と聞きたいのですが、今シーズンは写真を見る限り凄い波に乗る沢山のライディングが有って話題になっていましたね!!脇田君から見てどうでしたか?!
Taichi Wakita @ Waimea / Photo: Naoya Kimoto
脇田プロ:タイチは今シーズンひと皮もふた皮も剥けた感じで、そのチャージとメイクは凄かったですね。
DOVE : そうですね~送られてきた写真を度々ブログに紹介してきて、誰もがそう思ったと感じます。
DOVE : まず木本直哉氏が撮ったこの写真の時のワイメアについてどうでしたか?Taichi Wakita @ Waimea / Photo: Naoya Kimoto
脇田プロ:この時のタイチはこの日のワイメアで最後の一本の波が凄く良くて、STUBマガジンで最後のトリに使われてましたよ・・・
続きは生の声をお聞きください ↓
DOVE : 凄いですね~!!これ初トライだったんですか?
脇田プロ:初トライじゃ無かったですけど、こう言うワイメアガンを乗ったのは人生初めてです。
Paddleout to Waimea / Photo: Naoya Kimoto
DOVE : そうだったんですか?
脇田プロ:僕が去年と一昨年に1回か2回くらいすっげぇ小ちゃい時に僕の昔乗っていたチャックさんの8’0”とか博道さんのお古のパットローソンの8’ 2”とかを乗させてましたけど、ほんとそのサイズはワイメアとは言わずピンボール止まりでしたからね。でもガンガン乗ってましたけど・・・それで今回が初めての彼の中でのちゃんとしたワイメアサイズでしたね。
DOVE : 写真を見る限り脇田くんと同じ板に見えますが・・・
Taichi Wakita・ Waimea / Photo: Naoya Kimoto
脇田プロ:そうなんですよ。僕が乗っている9’10”ワイメアガンです。
DOVE : 今は同じスポンサーだから板の色も黄色で写真もよく見ないと分からなかったです。発見したのはウェットが違ったので見分け付きましたけど。
脇田プロ:そうです!泰地がベストを着ていて、今まで僕が着ていたおさがりなんです。これ使えよって言ってベストにトランクスで・・・
DOVE : なるほど、おさがりだったんだ。じゃあ次はちゃんと自分用にオーダーですかね?!
脇田プロ:まぁいまのところはですけど。泰地は多分あまりワイメアをやる気ないかもしれないけど、今年はちょっと目覚めたので来年からやりたいなって思うこともあるかもしれませんね。
DOVE : あれだけチャージすれば行くでしょう!!
脇田プロ:なので行く気あればウェットもオーダーすんじゃないですかね。
脇田プロ:話が飛んじゃいますけど、ノースショアシーズン通して絶賛して言ってたのが、マッドテーラーのウェットスーツが半端じゃなく良いと言ってました。Taichi Wakita has MADTAILOR / Photo: Mitsuteru Kamio
脇田プロ:もうパイプラインでどんだけサーフィンやっても疲れないし、おまけに裏起毛が気持ち良くて、撥水するしウェットが軽いし、更に動き易さと保温性がメチャメチャ良くて、こんなウェットスーツ着たこと無いって・・・これからこれ以外は作らないって言ってました。(帰国後、DOVEへ訪問し新しいマッドテーラーモデルを早速オーダーしました)
DOVE : ハイエンド・スーツらしい本当の良さを体感したんですね!!そして彼の発言には説得力ありますね。Photo: Naoya Kimto
DOVE : それと、今回の泰地くんのパイプライン・チャージも木本氏と神尾氏の写真を見ましたが、凄い波にチャージしてメイクしているショットが沢山ありましたね。
パイプラインエピソード動画をご覧ください ↓
脇田プロ:それでこの前、泰地から良いこと聞けたんですけど、その同ジェネレーションの連中と話してたらしいんですが、このラインナップにいる先輩たちが、だんだんリタイアじゃないですけどスローダウンしていったら俺たちの時代が来るからって・・・そしたらあのレジェンドたちが乗っているあの波に俺たちが乗るからって話しているらしいです。
DOVE : 凄い会話ですね!!
脇田プロ:それでもやっぱり今シーズンの特にそうですけど、ファーストリーフの一番みんなとやらなきゃいけない所でガンガン乗ってますからね。
Taichi Big Drop @Pipe / Photo: Mitsuteru Kamio
DOVE : そこが今シーズンの凄い写真がいっぱい有る証ですね。
Taichi Wakita. Water shoot / Photo: Mitsuteru Kamio
Taichi Wakita. Inner barrel / Photo: Mitsuteru Kamio
脇田プロ:そして嬉しかった凄いシチュエーションがあって、僕は沖に居過ぎてちょっと追い付けない波にその次に泰地が奥にいて他に3~4人くらいパドルしてたんですけど、みんなプルバックしてその波に泰地が行ってブシュ~ってメイクしたんですけど、その乗れなかった3人を見たら、ふざけんな~!あいつにやられた~って顔をしてたんですよ。
Taichi Wakita. Perfect ride@Pipeline / Photo: Naoya Kimoto
DOVE : やっぱ息子の事だからか、よく見ているんですね。
脇田プロ:僕が行けなかったからやっぱ泰地に行って欲しいじゃないですか。なのでその波に行ってくれて凄い嬉しかったです。
DOVE : まさしくドラマですね!!
脇田プロ:やっぱあいつにはスタイルがあると思いますよ。それと、僕が使っている板は一番短いので6’6”なんですよ。リアルパイプじゃなくて小さい時のやつで、やっぱ8フィート以上になんないと本当のハワイアンサイズのパイプじゃないんですけど、4to6ft の波の時にあいつ6’1”の短いやつでやってて、テイクオフの時に際どくて見るからに短過ぎているのが分かるんですけど、乗った後は凄いチューブを見事にメイクして来るんですよ。やった後はやっぱ短かったかなって分らされてましたけど、それが出来ちゃっているので、その辺がやっぱり僕らの時代とは感覚が全然違うなって感じます。
Takayuki & Taichi Wakita / Photo: Naoya Kimoto
DOVE : 新世代の子達は短い板乗ってますよね!海外の選手もサイズある波でも短かくなっている気がしますがその辺、脇田君の板はどうですか?
脇田プロ:それを僕が真似しても駄目なんですよね。オールドスクールでやってきたのでそれを貫くって言うかそれで良いかなっと。それでも昔の7’8”、7’10”、8’0”とか使ってましたけど、それよりかは短くなって6’10”、7’0”、7’2”がメインです。で、ちょっとデカくなって7’5”、7’8”になりますね。Photo: Mitsuteru Kamio
DOVE : これはパイプなどのハードチャージャーにとって良い参考になります。また、時代の流れで進化していることが聞けて嬉しいです。ありがとう!!
DOVE : また泰地君の話に戻りますが、幼少の頃からハワイへ連れて行ってたと思いますが、その頃の写真とかありますか?
脇田プロ:これどうですか?!泰地がノースショアで育った幼少の頃の・・・Photo : Mitsuteru Kamio
DOVE : ワォ!ヤンチャそうな!凄い小さい頃の写真ですね~!!何歳頃ですか?
Photo : Mitsuteru Kamio
脇田プロ:何歳ですかね~確かサラが2歳くらいで、タイチが6歳か7歳頃かなぁ~。そうこの写真はフォトグラファーの神尾君に撮ってもらいました!!
DOVE : ひゃ〜!紗良ちゃんも小さいですね〜
脇田プロ:これ家族の写真です。ヤバくないですか?
DOVE : もちろんですが、みんなとにかく若いですねぇ〜!!まさに秘蔵写真です!!
脇田プロ:これが宮崎のこの頃タイチが12歳ぐらいで、キャディーで親が一緒に付いてプッシュするコンテストです。伊藤リアルか飯田コウタが1位と2位で、タイチは3位でしたね。サーフィンは一番良かったんですけど・・・
DOVE : 小さい頃から試合にも出てたんですね。そしてあのワキタピークの映画が4〜5年前で、タイチ君がちょうど反抗期と言うか少し反発してた感じが垣間見えたシーンが有りましたが、今じゃ親離れじゃないですけど・・・
脇田プロ:あの時、タイチにすげぇ圧迫しちゃってたな〜って、今思うとやっぱ自分的にはやって来たことなのでそれが分かっている訳じゃないですか。で、ついついダメ出しばっかりしちゃってて、今思うと超反省しています。笑
DOVE : でもああなるのも脇田君が培ってきたことを伝えたいと思う気持ちも分かります。
脇田プロ:近道を教えたくてついつい・・・
DOVE : ちょうどあの年頃は反抗期じゃないけど、親子の思いと息子の思いが相反する時期でしょうがないと思いますよ。
脇田プロ:そうこの前、イチローが引退の時に記者会見開いたじゃないですか。その時のインタビューで本当にズシッときた事があって・・・続きは動画で ↓
DOVE : いい話ですね!!今じゃ立派なパイプライナー・ビッウェーブチャージャーになり、これからが凄く楽しみです!!
ノースショア・パイプラインにてローカルと同じポジションの土俵で活躍するタイチ君のお話でした。
この次は、今期のWQS試合で著しく急成長を遂げ活躍する愛娘・紗良プロです!!
因みに現在、一宮で行われているWQS 6,000 の試合でラウンドアップし、本日は、いよいよQuarterfinalのマンオンマンに出場します!!
LIVE : http://www.worldsurfleague.jp/2019/icopen/live-jp.php
父・貴之プロの解説は必見です!!