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第3回静波パラサーフィンフェスタ


2024年5月25 ,26 日と静波サーフスタジアムで行われた第3回静波パラサーフィンフェスタ

パラサーフィンとは生まれつきや事故などによって身体に障害を持っている方が行うサーフィンのこと。
様々な身体的個性を持ったサーファーがオリジナルのスタイルでサーフィンできるよう9種類のクラスに分けられている。
2028年のパラリンピック種目となる可能性も高いことから現在注目のパラサーフィン。

 


6カ国から45名の選手が集まったこの大会。

 


DOVEのライダーでもある辰己博実さんもエントリー。

辰己博実さんは16年前、スノーボード中の事故により背骨を脱臼骨折、脊髄を損傷し両足が動かなくなり車椅子生活に。
僕が初めて会った辰己博実さんは既に車椅子生活ではあったが、チェアスキー・チェアスノーボード・パラカヌー・サーフィンと様々なスポーツを楽しみ日本中を車で駆け回っておりとてもアクティブで常に笑顔だった。
車にはいつもギアがぎっしりと詰まっている。どれも使いやすいように調整済み。
今回のウェイブスキーも前日まで調整していたと言う。

辰己博実さんのウェブサイトはこちらから>>> Hiromi Tatsumi Website


今回着用していたのはイージーパドル・チェストジップ・フルスーツ


胸のパッド形状を大きく変更。厚さも倍近くにした特殊仕様。
少しでも胸が剃りやすいよう高さを出しテイクオフのサポートをしている。
辰己博実さんも、調子が良い!との事で一安心。

 


下半身は着脱がしやすいよう膝の上までファスナーを伸ばした特殊仕様。

 


伸縮性の有るストレッチファスナーを使用し少しでも着脱の妨げにならないようにしている。

 


プールに向かう辰己博実さん。

 


車椅子からサーフボードまでの移動はお尻を擦りながらとなるため尻には膝パット用の生地を使用。強度を持たせている。

 


選手たちのギアが所狭しと並んでいる。障害に合わせデッキにストラップが付いていたり足用の凹みがあったりと様々な工夫がされている。

 





多くのスタッフさんが選手達のサポートを行っている。波に乗り終わった選手の元にすぐに駆け寄りサポートするため常にプールの中で待機。
DJからもスタッフさん達に大きな拍手を!!とあったが1日中サポートするスタッフさん達もとても大変だっただろう。プールの水は井戸水。ウェットを着ているとはいえ冷たい水に入りっぱなし。このような大会が開催出来るのはスタッフさん達のサポートがあってこそ。

 


水陸両用の車椅子。

 



それぞれの障害に合ったスタイルでのサーフィン。選手達が乗るたびに大きな歓声に会場が包まれた。

 







予選から好調の辰己選手。乗る波乗る波で高得点を出し会場わかせていた。
決勝でも高得点を出して見事優勝。2日目は観戦出来なかったがきっと表彰台でも素敵な笑顔を見せてくれていたことだろう。

 



WOMENS世界チャンピオンVictoria Feige選手はKnnnelクラスで準優勝。 パワフルなサーフィンと素敵な笑顔が印象的。

 



MENS世界チャンピオンのMark Mono Stewart選手。
予選で膝を痛めてしまい棄権かと思ったが結果を見るとKnnnelクラスで見事優勝。
ボトムターン、チューブ、リップと圧倒的なサーフィンだった。

 


体に障害のある選手達が笑顔でサーフィンを楽しみ、会場も一体となって応援。
選手に怪我のないように考えられたサポート体制には驚きの一言。
会場にはサーフィンを知らない人たちも多く来ており、波に乗ると言うだけでも凄いのに障害をもった人たちが頑張っている姿に感銘を受けていた。
とても考えさせられるものがあった第3回静波パラサーフィンフェスタ。
神奈川県から2時間ちょっとで行ける静波サーフスタジアムでこのような素晴らしい大会が開催された事に感謝。
ぜひ皆さんにも一度見て頂きたい。

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