2018.07.27 | Lombok・ロンボク/Sumbawa・スンバワ
1994年、真新しいサーフトリップの話が俺の耳に入った。
6月下旬から7月上旬インドネシアのビッグウェーブシーズンに行
この2枚の写真は、雑誌の広告で実は見開きで計4ページなんだよ。
この広告ゆーっくりよーく見て欲しい。これがボートトリップの全てだよ。人のいない最高級の波に乗りまくり、
6月の下旬の夕方バリ島のクタのコテージに到着した。
次の朝ホテルを出発、
ベノア港に到着すると、
船に乗り込み一安心。これから何が始まり、何が起こるかわからない初めてのボートトリップに胸を膨らませて・・・
ベノア港を出港して、
SUFING WOALD Vol.19 No.11(No.153) OCTOBER 1994 より Photo:GREAT WATER FILMS
夜明け前、薄暗いなか、皆んなのざわめき声で目を覚ますと、
ここはデザートポイント、
波のフェイスはカチカチに硬く、
SUFING WOALD Vol.19 No.11(No.153) OCTOBER 1994 より Photo:GREAT WATER FILMS
左から、南 、中(なか)、小野瀬、カービー、太郎、松尾、俺。
デザートポイントに上陸した7人の侍!いや、7人のサーファーだ
SUFING WOALD Vol.19 No.11(No.153) OCTOBER 1994 より Photo:GREAT WATER FILMS
この時はまだ、
移動中は、
何回か、夕日を見ながら晩酌したりして、
ある日湾の奥で、
ここはスンバワのスカーリーフ。
1番若手のハワイアン カービー(SUFING WOALD Vol.19 No.11(No.153) OCTOBER 1994 より Photo:GREAT WATER FILMS)
ワイメアのパイプラインのBIG WAVEにもチャージする谷内太郎
(SUFING WOALD Vol.19 No.11(No.153) OCTOBER 1994 より Photo:GREAT WATER FILMS)
ココが大事なんだ、俺達は真新しいボートトリップの様子をサーフィン雑誌とタイアップして
ハードなセッションが終わった後の移動中、このボロいCDデッキにガンティーが持って来たCDをかけ、誰も変えないから、朝から晩まで
いい思い出だ。
船旅にもすっかり慣れて、
10日間近く船で一緒に生活をしてたら、やな奴といい奴、
久しぶりのレギュラーの波で、思いっきりハッスルしてた。松尾
(SUFING WOALD Vol.19 No.11(No.153) OCTOBER 1994 より Photo:GREAT WATER FILMS)
このヨーヨーポイントで、ロンボク島 スンバワ島のボートトリップのサーフィンのミッションは終了!
流石このチーム。かなり危ない波があったり、
初めて見るレギュラーのポイント、ヨーヨー。
波はちょとオーバーヘッド位で俺にとっては久々にビビらず胸を張っ
バリ島に帰る途中で、今では見られない漁師のかわいい小さい舟。この写真をついこの間、中(なか)にみせたら、誰これは?と24年前の自分
全員無事バリ島に着き、帰りまでの時間をパタンパタンで過ごす。
真ん中(右から二番目)の人が、今回のトリップをコーディネートしてくれた仲山善郎
パタンパタンの帰り、ボル(左の赤いシャツ)と松尾。こんな小さかったボルも今はバリを代表するチューブライダーに成
バリにいる仲間が空港に見送りに来てくれた時の一枚。
この頃、サーフィン専門の雑誌が出来て20年近くになり雑誌が及ぼす力を俺ははじめからわかっていた。コンテストは結果だからすぐわかるが、それ以外にもサーフィンのスタイルは沢山ある中で、俺はずーっと前から、BIG WAVEに命がけで立ち向かうサーフィンのスタイルを築く為に努力した。だから82年パイプラインの目の前に家を借りたのだ。デカイ波に乗れるライダーは歴史を作ることになる。このワントリップでライダーのスポンサーとか自分の会社の広告とかで、全部で7ページの広告を出すことで、雑誌社とカメラマンと上手く共存できたのだ。
(SUFING WOALD Vol.19 No.11(No.153) OCTOBER 1994 より Photo:GREAT WATER FILMS)
(SUFING WOALD Vol.19 No.11(No.153) OCTOBER 1994 より Photo:GREAT WATER FILMS)
(SUFING WOALD Vol.19 No.11(No.153) OCTOBER 1994 より Photo:GREAT WATER FILMS)
(SUFING WOALD Vol.19 No.11(No.153) OCTOBER 1994 カバーより Photo:Naoya Nimoto)
この雑誌で、今まで無かった初のボードトリップの記事が紹介された。
(SUFING WOALD Vol.19 No.11(No.153) OCTOBER 1994 より EDITER:Takashi Isobe Photo:Naoya Kimoto)
亡くなったエディターの磯部のサーフィン哲学は、まさに俺と共通していたから、数々のDOVEライダーの写真がSUFING WOALDのカバーにも多く採用された。
この初めてのボートトリップを経験した6人のライダーに感想を頼み込みとみんな本当に気持ちよくOKしてくれてとても嬉しかった。ありがとう!みんな!
▼Kirby Fukunaga
僕がパスポートを取得したのは23歳の時。日本に住むために引っ越し、サラリーマンの キャリアを目指し目標を持っていた。そして突然”インドネシアのボートトリップ”に招待された。え?ボートトリップってなに?インドネシアってどこ?安全なの?そう、当時の僕の若かった頭の中ではこんな質問が巡っていた。戸倉さんが最初の日本人のインドネシアでのボートトリップに誘ってくれた。僕は怖かったし、エキサイトしたし、考えたら何ヶ月も眠れなかった。
その日が来て僕らは”風を横切る”という意味の名のボートに乗り込んだ。日本の色々なと ころから来たハードコアのアメージングなグループのサーファー達と一緒にパーフェクト ウェーブでサーフした。 Desert Point, Scar Reef, Yoyo’sなどといったまだ知られてい なかったサーフポイントでサーフした。たくさんの魚を獲り南十字星を眺めたり、そして毎晩なん億もの星を眺めた。ボートで生活しながら知らない場所を旅をするのはファンタジーだった。毎朝起きて夢じゃないかと思った。
一生忘れないボートトリップだった。このボートトリップをスタートにどんどん続いた。そしてこのボートトリップは僕の人生を変えた。日本に戻って世界を旅して回りたいと思い、そしてそれ以来これが僕のドリームライフだ。1週間の海でのことが誰かの人生を変えるってクレイジーだ。
招待してくれた戸倉さんとダブウェットスーツに感謝している。ワンダフルなクルーのメ ンバーにも感謝。25年前でも全てが黄金の思い出として全て残っている。Terimakasih
▼谷内太郎
94年突然戸倉さんから連絡が入りボートリップへ行くぞと誘われ 当時の自分にはよく理解できないままインドネシアに旅立ちました。
現地で乗り込んだその船は大型のヨット!感動(セレブな気分)これで行くのかと感動しま した 海上から波をチェックしながらポイントを移動し最高なサーファー達とサーフセッション しながら体験する事全てが新鮮で毎日 笑いが止まらないトリップとなりました。 道中船のエンジンを止め大きなマストを広げて風の力のみで走行したあの瞬間は忘れられません。
日本人サーファー初のボートトリップ。
日本のサーフィンの歴史の幕をまた一つ大きく開いた瞬間でありました。
そんな歴史的サーフトリップに参加できた事をダフサーフィングウエットスーツ 戸倉さん に感謝しています。
▼松尾博幸
メンバーはインドネシアはもとより世界中の波をハントされている、旅の達人の先輩方 と、ガイド役として同行したバリニーズロコのガンティーさんとカメラマンのヨシロウさ んの会話は、おもしろ可笑しく場面をほぐしてくれる笑いの絶えない毎日でした。 65フィートの2本マストのヨットは、今まで見たこともない大きさとその存在感に興奮 しました。船室内には、クルー全員が泊まれるベッドがある広さにもビックリしたことを 覚えています。今までランドアクセスしか経験のない自分の中では、大富豪か何か特別な 人が旅する乗り物のように思っていたので、船内の道具やオブジェ全てが高級に見え、こ んな贅沢な旅はないと実感しました。
最初に辿り着いたデザートポイントでは潮の変化で胸サイズからあれよあれよと5フィート 近くにまで上がると言う摩訶不思議な体験をし、大阪出身の南さんが一本の波でピークか らインサイドまで超ロングライドの4回チューブに入り、ここの波やばいわぁ~って言ってて、確かその日のビール代は奢る羽目になった記憶が・・・笑。 そしてスンバワ島のスカーリーフのドセットにビビりながらサーフし、移動中外洋に出た 瞬間船が大きく揺れ出し荷物はグチャグチャ、本当に遭難するのでは?と怖かった思い出。レギュラーフッターの自分は得意ではないバックサイドから解放され、待ちに待った レギュラーのヨーヨーポイントで入ったチューブは忘れられない1本となりました。
波乗りしない時間は釣りをし、獲った魚を捌いた刺身をつまみに、周りは手つかずの自然 の中、絶妙な色をしたサンセットを眺めビンタンビール呑みながらその日の至福の瞬間を 思い出し浸たり、夜は甲板で寝ながら空を見上げ、ドーム一面のプラネタリウムで流れ星 を見ながらそのまま寝てしまい夜露で目が覚めベッドに戻り寝て、再び朝が来ると日の出 と共に起きサーフハントと、まさに自然の摂理で過ごす究極の贅沢なトリップを実感しま した。 また、全てが楽しかった訳ではなく、戻る際、帆のみで風に乗った航海中、最初は気持ち 良かったが、強風に煽られヨットは倒れそうなくらい傾き、自分たちが甲板に寝そべって ちょうど立っているような錯覚の長い航海で極度の船酔いも経験。終いには大きな帆が壊 れ補助エンジンのみでゆっくり走り、荒波の中転覆するのではとビクビクしながらバリへ 戻った思い出もあります。そう言ったアクシデントを含めた旅の思い出は更に深いものに なったと思います。 そんな最高の旅はあっという間に過ぎ、バリに戻った時には喪失感と地に足が着いてても 揺られている感覚がずっと続いていました。
いまでは考えられないDOVEメンバーのみの貸切状態の贅沢なセッションは、もう二度と 無いかもしれない。
今までBOSS戸倉さんが先導してきたこと、HAWAIIノースで日本人初のダブハウス、未開 の秘境への旅、そして日本人初のボートトリップと歴史を築いて来られたシチュエーショ ンに居れた自分は、サーフィンに出会ってよかった!戸倉さんに出逢えて、本当に良かっ たと心より感謝してます!!ありがとうございます。
▼小野瀬祐一
この時初めてDOVEチームサーフトリップに誘って頂いて緊張の参加でしたがハーバーで自分達の乗る船のカッコ良さに驚き、そして行く先々で素晴らしい波に出会い仲間だけのサーフセッション!
こんなサーファーにとって夢のような冒険の旅を重ねるに連れて船上の最高なメンバーと家族のような不思議な一体感を共有できた体験は生涯忘れられない宝物となりました!
▼南隆史
1994年夏。初めてのボートトリップ。
当時、チームとしてお世話になっていた戸倉さんからのお誘いがあり、インンドネシアのボートトリップへ行くことになった。
数ヶ月後、バリ島で待ち合わせとなり、クタで一泊した。その夜からボートトリップがはじまった。どこの港からだったか、もう24年前のことなので、記憶が断片的になってしまってて。
10日間ほどの旅だったかなぁ。
メンバーは戸倉さんをはじめハワイからカービー、バリからはガンティー、小野瀬さん、中さんで戸倉さんの友人と私サーファー7人、キャプテンはオージーだったかな?後は食事から色々お世話してもらったローカル2名(男・女)計10名で10日間の旅がはじまった。
バリ島をせて、翌朝起きたらデザートポイントに着いていた。波はセットで4から5フィートでめちゃめcあyいい波だった。この日のセットで1本の波で4回チューブに日荒れた波があった。興奮したのをはっきりと覚えている。
プルアウトした瞬間、脳天から何か吹き出た感じがあった。
最高にいい波だった。私も長い間サーフィンしてきた中でも1本の波で4回ははじめてだった。記憶にたどりつつですが、その後もいろんなポイントですきなだけ波乗りできた。なんせ、ずーっと船の上なので、波乗りしてるか、リラックスしてるかの毎日。
途中、陸地が恋しくなったこともあったようななかったような。長いようで短い旅も終わり、バリ島に到着した。船を降りて、あれ~っと思った。半日は揺れてたと思う。それにこの10日間、海の上の音だけだったので、バイクや車の音、雑多な町を歩いていると、ふと船に帰りたいような気になった。サーファーにとって、ボートトリップは究極かなと思った。船に乗っている間は、波乗りだけでお腹が減ったらいつでも食べ物が用意されていて、いつも夜空はほしだらけ車からは何の雑音も入ってこない、スーパーリラックス!ボートトリップ最高!
セッテイングしていただいた戸倉さんありがとうございました。
船の上での毎日、楽しかったこと、いい波に乗れたこと一生の思い出として。
▼中和房
戸倉さんに誘われて参加したこのボートトリップは、生涯忘れられない。特にスンバワのスカーリーフと、ロンボクのデザートポイントは好きなタイプの波で、自分のめざしていたサーフィンを堪能することができました。船での旅だったので、サーフィン以外にも沢山の思い出があり、それ以降の生き方に大きく影響を与えたことに間違えありません。あの時のメンバーは今でもそれぞれ元気にサーフィンしていると聞きますが、またご一緒に旅をしたいものです。
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